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ゴミ屋敷が火事になりやすい原因を4つ紹介!予防法や火事によるリスクも解説

ゴミ屋敷が火事になりやすい原因を4つ紹介!予防法や火事によるリスクも解説
著者 坂本 貴志

「ゴミ屋敷で火事が起こりやすいと言われる原因を知りたい!」
「ゴミ屋敷の火事を予防する方法は?」
「火事にならないために、ゴミ屋敷を片付ける方法を知りたい」

このようにお悩みではありませんか?ゴミ屋敷は一般的な家よりも火事になりやすいと言われており、早めに対策することが大切です。

本記事では、ゴミ屋敷でよく火事になる原因を4つ紹介します。

ゴミ屋敷の火事を予防する方法や火事が起こってしまった場合のリスクなども解説しているので、ぜひご覧ください。

この記事を読んで分かること

  • ゴミ屋敷で火事が起こりやすい4つの原因
  • ゴミ屋敷で火事が起こった事例
  • 火事が起こった場合の責任の所在
  • ゴミ屋敷で火事を防ぐための方法

ゴミ屋敷が火事になりやすい原因4選

ゴミ屋敷が火事になりやすい原因4選

ゴミ屋敷は、主に以下の理由から火事が起こりやすいと言われています。

  • トラッキング火災に気が付きにくい
  • 火事の始まりに気が付きにくい
  • 火の不始末から燃え広がりやすい
  • 放火犯に狙われやすい

原因を知っておくと対策がしやすいため、ぜひご覧ください。

トラッキング火災に気が付きにくい

ゴミ屋敷で火事が起こりやすい原因として、「トラッキング火災」が挙げられます。

トラッキング火災とは、コンセントの間に溜まった小さなゴミ等に引火して火が発生する現象です。特にゴミ屋敷は掃除されていない状況が長く続いているため、コンセントにちりや髪の毛等が溜まっている場合があります。

コンセントや電源プラグの周りにゴミが溜まる場所では、以下のような予防策を取りましょう。

  • 定期的に清掃する
  • ケーブルは挿しすぎない
  • 消費電力をなるべくおさえる

自身と周囲の人々の安全を確保するため、日々の生活習慣の改善とともに、適切な予防策を取ることが重要です。

火事の始まりに気が付きにくい

ゴミ屋敷で火事が起こりやすい原因として、火事の始まりに気付きにくい点が挙げられます。

ゴミ屋敷にはさまざまな物が散乱しているため、火種がゴミの間に入り込んでしまうケースがあります。その結果、気付かないうちにゴミに火が付き火事になることも少なくありません。

可能な限り早く火に気付くため、以下のような予防策を取りましょう。

  • 火を扱う場所は整理整頓する
  • 火災報知器を設置する
  • 定期的に点検する
  • 消火器を設置する

火事を防ぐためには可能な限り早い段階での消火が重要です。しかし、ゴミが多く小さな火種に気付きにくいため、消火活動が遅れる場合があります。

火事になってからでは遅いため、可能な限り早く気付けるよう少なくとも火を扱う場所の周りはきれいにしておきましょう。

火の不始末から燃え広がりやすい

ゴミ屋敷で火事が起こりやすい原因として、消え切っていない火から燃え広がりやすい点が挙げられます。

タバコやマッチなどの火を消し忘れて火事になってしまうことも少なくありません。例えば、火が消え切っていないタバコの燃えカスがゴミの隙間に入り込んでしまうことで火種となってしまう場合があります。

火の不始末を防ぐため、以下のような予防策を取りましょう。

  • 喫煙習慣を見直す
  • 火が消えていることを確認する
  • 安全な灰皿を使用する

火の取り扱いは常に慎重に行う必要があります。一瞬の油断や怠慢が火事につながることもあるため、日頃から注意していなければいけません。

放火犯に狙われやすい

ゴミ屋敷で火事が起こりやすい原因として、放火されやすい点が挙げられます。

意外にも、タバコのポイ捨て等と同じくらい多い火事の原因として放火があります。特に、ゴミが屋外まで出ている場合はマッチやライターで簡単に火を付けられてしまうため、放火のターゲットに選ばれやすい傾向にあります。

ゴミ屋敷で放火が起こりやすい状況を防ぐために、以下の予防策を取りましょう。

  • 屋外のゴミを整理する
  • 防犯カメラを設置する
  • 近隣住民とコミュニケーションを取る

放火のリスクを減らすためには、自分自身の行動だけでなく、地域住民とコミュニケーションを取ることも大切です。

実際にゴミ屋敷で火事が起きた事例3選

実際にゴミ屋敷で火事が起きた事例3選

以下3つの事例は、過去に起こったゴミ屋敷が原因の火事です。

  • 事例①神奈川県平塚市のゴミ屋敷で起きた火事とその後
  • 事例②愛知県豊田市のゴミ屋敷で起きた火事とその後
  • 事例③福島県郡山市のゴミ屋敷で起きた火事とその後

火事の内容やその後の対応を見ていきましょう。

事例①神奈川県平塚市のゴミ屋敷で起きた火事とその後

2020年の12月3日に、神奈川県の平塚市内の家で火事が起きたという報告があります。

火事の原因は、70歳だったその時の住人がライターでガスコンロに点火しようとした際、近くにあったビニール袋に火が燃え移ったことだとされています。

この家で暮らしていた男性と、隣に住んでいた80歳代の女性の2人は、消防の人々によって無事救出されました。しかし、火を起こした男性は顔にやけどを負う怪我をしたようです。

当時、消火作業が行われていた地域では強風の警報が出されていたため、消火作業は困難で、火の完全な消し止めに11時間も要しました。

この強い風が火を助長し周りの6軒の建物へと火が延びた結果、合計7軒が被災しました。このうち3軒は完全に焼失する被害を受けました。

事例②愛知県豊田市のゴミ屋敷で起きた火事とその後

2015年に愛知県の豊田市にあったゴミ屋敷で火事が発生し、隣接する住居と合わせて2軒の大部分が焼けました。

ゴミ屋敷の住人と近隣住民は幸いにも無事に逃げられましたが、周囲の家への延焼によって、この事件は大々的に報道されました。

火の発端は、ゴミ屋敷の住人が使用した蚊取り線香であったと考えられています。

現時点で賠償責任についての詳細は報道されていないようですが、火事が蚊取り線香に関連する不注意から起きた場合、住人が法的責任を問われる可能性があるでしょう。

事例③福島県郡山市のゴミ屋敷で起きた火事とその後

2016年10月、福島県の郡山市にあったゴミ屋敷から火事が発生し、1棟の建物が全焼しました。このゴミ屋敷は、同年の3月に一度、行政代執行が行われていました。

この家に住んでいた74歳の男性は、行政執行後もゴミを集め続け、最終的に火事が発生しました。残念ながら、男性はこの火事で亡くなったことが確認されています。

ゴミ屋敷が引き起こす火事は住人自身だけでなく、周囲の人々に対しても深刻なリスクをもたらす可能性があるため、予防と対策が重要であることが強調されるべきでしょう。

ゴミ屋敷が火事になった場合の責任はどこにある?

ゴミ屋敷が火事になった場合の責任はどこにある?

ゴミ屋敷での火事における責任の所在は、法的に複雑な問題となることが少なくありません。重大な過失の有無」が焦点となりますが、その判断は具体的な状況によって異なるため、専門の法律家による判断が求められることが一般的です。

「重大な過失」の定義には明確な基準がなく、個々の事例における具体的な事実関係に基づいて判断されます。例えば、火の取り扱いにおいて不注意だった場合や、あるいは明らかに火事の危険があるにも関わらず何の対策も取らなかった場合などが、重大な過失に当たる可能性があります。

一方で、ゴミ屋敷の状態を放置していたとしてもそれ自体が重大な過失に当たるかどうかは必ずしも定かではありません。

火事が発生した場合、被害者が損害賠償を求める際には裁判所などを通じて、出火元の責任者に重大な過失があったかどうかの判断が必要となるでしょう。そのため、専門の法律家の助言や支援を受けることが被害者にとっても出火元の責任者にとっても重要です。

ゴミ屋敷で火事が発生すると起こりうる4つのリスク

ゴミ屋敷で火事が発生すると起こりうる4つのリスク

ゴミ屋敷で火事が発生すると起こりうるリスクとして、以下の4つが考えられます。

  • 逃げ遅れて自分や家族が命を落とす
  • 住居や家財をすべて失う
  • 延焼により近隣住民に被害が広がる
  • 高額な損害賠償請求をされる

それぞれのリスクについて詳しく見ていきましょう。

逃げ遅れて自分や家族が命を落とす

ゴミ屋敷での火事は、自分自身や家族の命を脅かすことが少なくありません。

ゴミ屋敷では大量のゴミが燃料となり、火が通常よりも速く広がる傾向があります。そのため、火事が発生した際には逃げる時間が少なくなっていることがあり、気付いた時には逃げ遅れている事例も実際に報告されています。

ゴミ屋敷での火事は命を奪うだけでなく、遺族に対しても一生の苦しみをもたらすことがあるため、十分な注意が必要です。

住居や家財をすべて失う

自宅が全焼すると、住む場所や家財をすべて失ってしまいます。

また、住む場所や家財を失ってしまった場合、再び元の生活に戻るためには多額の資金が必要です。火事が起こった後、住む場所を確保するだけの資金を確保できずにホームレスになるケースも少なくありません。

奇跡的に死傷者が出なかったとしても、生活は厳しくなるでしょう。

延焼により近隣住民に被害が広がる

ゴミ屋敷は燃え広がりやすいため、延焼によって近隣住民にも甚大な被害を与えてしまうことがあります。

実際に、2020年に神奈川県平塚市で起こった火事によって、周囲の建物6棟が被害を受けました。

また、家だけでなく命を奪ってしまう可能性もあります。

高額な損害賠償請求をされる

火事が発生し、近隣住民に被害が及んだ場合、損害賠償請求が発生する可能性があります。

火事の原因が偶発的な事故であった場合、失火責任法に基づいて損害賠償は請求されません。しかし、出火元に重大な過失があった場合は、損害賠償が求められることがあります。

重大な過失の例は以下の通りです。

  • 寝タバコをした
  • 火をつけたまま外出した
  • ストーブの火がついている状態で給油した

ゴミ屋敷のような特殊な環境では重大な過失が認められることが通常よりも多く、過失にともなって高額な損害賠償が請求されるケースが考えられます。

さらに、火事によって人が亡くなった場合には、刑事責任を問われる可能性もあります。

ゴミ屋敷で火事を防ぐ3つの方法

ゴミ屋敷で火事を防ぐ3つの方法

ゴミ屋敷で火事を防ぐ方法を3つ紹介します。

  • できる限り火を使用しない
  • コンセントの近くに燃えやすいものを置かない
  • 家の周りにあるゴミを片付ける

それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

できる限り火を使用しない

火事を起こさないためには、可能な限り家の中で火を使わないことが大切です。

タバコやコンロなどは出火原因として特に多いものの、中には火を使わずに使用できるものもあります。

例えば、タバコなら紙巻きたばこではなく電子タバコを使用したり、ガスをIHに変更したりすることで出火する可能性を抑えられます。

コンセントの近くに燃えやすいものを置かない

火事を予防するには、コンセント周辺に可燃物を置かないことが大切です。

もしトラッキング現象が発生しても、火が燃え移る物が近くになければ火事になることは多くありません。一方で、コンセントの近くに燃えやすい物があると火がすぐに広がってしまうため、少なくともコンセントの周辺は整理整頓すると良いでしょう。

さらに、トラッキング現象自体を避けるためには、コンセントの近くを定期的に清掃することが不可欠です。清掃の習慣を取り入れることで、火事のリスクを低下させられます。

家の周りにあるゴミを片付ける

火事を防ぐためには、家の周りにあるゴミを片付けることが大切です。

特に、屋外にゴミが広く散乱している場合はすぐに片付けましょう。

屋外にゴミが出ている場合、タバコのポイ捨てから引火しやすかったり放火しやすかったりして火事が起こる確率が高まってしまいます。

また、ゴミが導火線となるため屋内まで燃え広がるスピードも速く、自分や家族が逃げ遅れてしまうケースも考えられます。

火事を起こさないためにゴミ屋敷を片付ける方法2選

火事を起こさないためにゴミ屋敷を片付ける方法2選

ゴミ屋敷を片付ける方法として、以下の2つを紹介します。

  • 自分でゴミ屋敷を片付ける
  • 不用品回収業者に依頼する

適切にゴミを片付けて火事を防ぐためにも、ぜひご覧ください。

自分でゴミ屋敷を片付ける

ゴミの量が少ない場合や協力してくれる人がいる場合は、自分でゴミを処分することも可能です。

自分でゴミを片付けると、費用が安く済んだり再びゴミ屋敷化することを防いだりするメリットがあります。

ただし、素人がゴミの処分をするのは肉体的にも精神的にも大変です。大人3人がかりでも1週間以上かかる場合も少なくないため、時間がかかってしまう点もデメリットです。

不用品回収業者に依頼する

ゴミ屋敷を片付ける場合、基本的には不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。

ゴミの処分を業者に依頼する場合、経験豊富なスタッフが10名以上で対応してくれることもあり、早ければ1日でゴミを処分できます。また、買取りできるものを見つけた場合は回収費用から差し引いてくれることもあります。

家具や家電、日用品なども合わせて回収してもらえるため、特別な理由がなければ業者に依頼すると良いでしょう。

まとめ:ゴミ屋敷の火事を予防するために可能な限り早くゴミの処分をするのがおすすめ

まとめ:ゴミ屋敷の火事を予防するために可能な限り早くゴミの処分をするのがおすすめ

ゴミ屋敷は火の不始末やトラッキング現象、放火などさまざまな理由から火事が起こるリスクが高いため、可能な限り早くゴミを処分することが求められます。

ただし、素人がゴミを処分すると怪我をしたり時間がかかってしまったりすることも少なくありません。そのため、ゴミ屋敷の片付けは業者に依頼するのがおすすめです。

よりスムーズかつ確実にゴミの処分をしたいのであれば、不用品回収相談所にご相談ください。

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この記事の著者
坂本 貴志
坂本 貴志
一般廃棄物実務管理者
坂本 貴志
不用品回収相談所の代表を務め、廃棄物業界に15年従事しており、不用品回収遺品整理ゴミ屋敷清掃引っ越しに伴う粗大ごみ回収・処分サービスのエキスパート。一般廃棄物収集運搬業の許可業者のみを紹介する不用品回収のマッチングサイト「不用品回収相談所」を全国展開し、 業界の健全化をビジョンに掲げて事業を運営している。豊富な経験により、全国の不用品回収の料金遺品整理の料金ゴミ屋敷清掃の料金も知り尽くし、業界団体の講師や廃棄物業者へのコンサルティングなども務めている。
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