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私もできる汚部屋の片付け!自分に合ったレベル別の最適な手順とは

私もできる汚部屋の片付け!自分に合ったレベル別の最適な手順とは
著者 坂本 貴志

「汚部屋を自力で何とかしたい……。でも、どこから手を付ければいいのかわからない」
「今まで何度も挑戦しては最後まで片付けきれたことがない。それでも今度こそはやり遂げたい」

あなたは自分の汚部屋を前にして、やらなければいけないことと理解していても、どのように始めたらいいのかわからず、途方に暮れているのではないでしょうか。

この記事では、そんなあなたが汚部屋の片付けを最後までやり遂げられるための計画や片付けの手順、意識すべきマインを詳しく説明します。

「今まで自力で片付けられた経験が少ないので、本当にできるかな……」という不安のある方でも、大丈夫です。

実は、これまで部屋の片付けをうまくできなかったという方は、「片付けには適切な手順のセオリーがあり、それは状況によって変わる」ことを知らなかっただけというケースが多いのです。

正しい手順を知らなければ、やりたいという気持ちがあったとしても、動くことができないのは当たり前です。

そこでこの記事では、以下の内容を詳しく丁寧に解説します。

この記事を読んで分かること

  • 【レベル別】あなたの汚部屋の片付け計画
  • 【レベル1〜3】汚部屋の片付け方5ステップ
  • 【レベル4〜5】汚部屋の片付け方6ステップ
  • 汚部屋の片付けを最後までやり遂げるためのマインド5か条
  • 汚部屋を自力で片付けられない場合の対処法

最後まで読めば、あなたが今取るべき汚部屋の片付け方を具体的に理解できるでしょう。

そして正しい手順がわかれば、やる気を出して汚部屋を片付けるために行動を起こすことができるのです。

片付けは、最初の第一歩がいちばん負担が大きいものです。この記事を読むことで、その一歩が少しでも軽くなれば幸いです。

目次

【レベル別】あなたの汚部屋の片付け計画

【レベル別】あなたの汚部屋の片付け計画

汚部屋を片付けるための第一歩として、まずはあなたの汚部屋をどこから、何から片付けたらよいのかの計画を立てる必要があります

自分の部屋がどのレベルなのかチェックして、その状態に合わせた場所から始めることで、スムーズに汚部屋を片付けていくことができますよ。

以下は、汚部屋レベル別におすすめする、片付け始める場所と作業の計画例です。自分の部屋の状況や、困り感に当てはまるところをチェックしてみてください。

汚部屋レベルチェック表】

汚部屋レベル どこから片付ける 何から片付ける
汚部屋レベル1

物が多く部屋が散らかっている

物が多く部屋が散らかっている

クローゼット、押し入れなどメインの収納から 収納の中の物を全部出して、必要な物と不要な物を分ける
汚部屋レベル2

床が物で埋まっていて歩きにくい

床が物で埋まっていて歩きにくい

普段使う部屋の一角(四分の一ぐらいのスペース)から 大きな不用品(粗大ゴミ)を処分する
汚部屋レベル3

物が邪魔で開けられない収納や扉がある

物が邪魔で開けられない収納や扉がある

玄関の下駄箱から 下駄箱の中を全部出して、不要な靴や物を処分する
汚部屋レベル4

床が物やゴミで埋まっていて足の踏み場がない

床が物やゴミで埋まっていて足の踏み場がない

家全体 ペットボトル、可燃ゴミなど処分しやすいゴミから
汚部屋レベル5

悪臭や害虫が発生している

悪臭や害虫が発生している

玄関から部屋までの動線 ペットボトル、可燃ゴミなど処分しやすいゴミから

それぞれ詳しく見ていきましょう。

【汚部屋レベル1】物が多く部屋が散らかっているなら「メインの収納」から片付ける

汚部屋レベル1の片付け計画】

部屋の状態
  • 部屋全体に物が多く、雑然とした状態
  • テーブルの上や床の上に物が置きっぱなしになっている
どこから片付け始めるか クローゼット、押し入れなどメインの収納から
何から片付け始めるか 収納の中の物を全部出して、必要なと不要なを分ける

【汚部屋レベル1】物が多く部屋が散らかっているなら「メインの収納」から片付ける

汚部屋レベル1は、部屋全体に物が多く、散らかっている状態です。

たとえば、床に畳まれていない洗濯物が置いてある、テーブルの上に読みかけの本や化粧品などが置きっぱなしになっているなど、雑然とした印象を感じる状態が当てはまります。

この状態の方は、クローゼットや押し入れなどメインの収納から片付け始めるのがおすすめです。

収納の中の不用品を処分し、スペースを確保することで、今部屋の中で散らかっている物を入れ替えるように収納できるため、散らかっている物の山を小さくできますよ。

まずは収納の中身を全部出して、昔買ったけれど着なくなった服や、使っていない家電など不要な物を取り分けて処分しましょう。

【汚部屋レベル2】床が物で埋まっていて歩きにくいなら「普段使う部屋の一角」から片付ける

汚部屋レベル2の片付け計画】

部屋の状態
  • 床が物で埋まっていて歩くのが困難
  • テーブルや家具の上が物で埋まっている
どこから片付け始めるか 普段使う部屋の一角(四分の一ぐらいのスペース)から
何から片付け始めるか 大きな不用品(粗大ゴミ)の処分

【汚部屋レベル2】床が物で埋まっていて歩きにくいなら「普段使う部屋の一角」から片付ける

汚部屋レベル2は、床のほとんどが物で埋まり、それによって歩きにくさを感じる状態です。

レベル1と違い、テーブルや家具の上に置きっぱなしになった物が増え、その結果として、床まで物が広がっているイメージです。

この状態まで来ていると、一日で片付けるのは現実的ではありません。

普段使う部屋の一角だけを徹底的に片付けるのがおすすめです

たとえば10畳程度の部屋であれば、部屋を4分割した一角が適切な片付け範囲となります。部屋が広い場合は、1m四方くらいのスペースを目安に、今日片付ける範囲を決めましょう。

限られたスペースを集中的に片付けるなら、1時間から2時間程度の目安で一旦終わらせるという体験を得られて、そこから無理なく片付けのペースを作れます。

手を付ける範囲が決まったら、最初に取り組むこと大きな不用品粗大ゴミの処分です。

大量の物に囲まれると、片付けの順番がわからなくなって混乱すると思いますが、大きな物は見つけやすいので優先順位を判断しやすいですよ。

【汚部屋レベル3】物が邪魔で開けられない収納や扉があるなら「玄関の下駄箱」から片付ける

【汚部屋レベル3の片付け計画】

部屋の状態 床にある物が邪魔で開けられない収納や扉がある
どこから片付け始めるか 玄関の下駄箱
何から片付け始めるか 下駄箱の中を全部出して、不要な靴や物を処分する

【汚部屋レベル3】物が邪魔で開けられない収納や扉があるなら「玄関の下駄箱」から片付ける

汚部屋レベル3は、床が物で溢れてしまい、物が邪魔をして開けられなくなった収納や扉がある状態です。

このような状態では、部屋だけでなく家全体が片付いていない人が多いと思います。そのため、汚部屋レベル3の状態では、まずは家の中の不用品置き場を確保することが必要です。

おすすめなの玄関の下駄箱です。下駄箱は入れる物が靴に限定されているため、整理のための判断をしやすく、取りかかりやすい場所だからです。

まず下駄箱の中を全部出し、履いていない靴や、古くなった靴を処分していきましょう。下駄箱の中を整理したら、玄関のたたきに置きっぱなしの靴を収納して、玄関をすっきりさせます。

一カ所でもキレイにできた場所があることで、片付けに対する自信をつけることができますよ。

【汚部屋レベル4】足の踏み場がないなら「家全体的に処分しやすいゴミを取り除けるところ」から片付ける

【汚部屋レベル4の片付け計画】

家の状態
  • 床の面積のほとんどが物とゴミで埋まっている
  • 服や小物だけでなく、ペットボトルや弁当の容器などゴミが混ざっている
どこから片付け始めるか 家全体的に、処分しやすいゴミを取り除くところから
何から片付け始めるか ペットボトル、可燃ゴミなど処分しやすいゴミから

【汚部屋レベル4】足の踏み場がないなら「家全体的に処分しやすいゴミを取り除けるところ」から片付ける

部屋の床やテーブル・家具の上に溢れている物が、服やバッグなどの日用品だけでなく、ペットボトルや弁当の空き容器など明らかなゴミが混ざってしまっている状態が汚部屋レベル4です。

ここまで来てしまうと、ゴミ屋敷の一歩手前となってしまいます。この状態から片づけをする場合、エリアごとの片付けは時間がかかりすぎます。

家全体的に、処分しやすゴミを取り除けるところから片付けるのがおすすめです。部屋にある物の量を減らすことから始めましょう

まずは可燃ゴミを処分するための袋、ペットボトルを処分するための袋を用意し、家全体でゴミを分別しながら集めていきます。

この時ポイントとなるのは、可燃ゴミなら可燃ゴミだけ、ペットボトルならペットボトルだけというように、ゴミの種類を限定して集めていくことです。

1種類のゴミに絞って集めていくことで、迷わず処分していくことができ、部屋の物の量を減らすことができます。これだけでも、ずいぶん片付けがしやすくなっていきますよ。

【汚部屋レベル5】悪臭や害虫が発生しているなら「玄関から部屋までの動線」から片付ける

【汚部屋レベル5の片付け計画】

家の状態
  • 床の面積がゴミと物で埋め尽くされている
  • 悪臭や害虫が発生している
どこから片付け始めるか 玄関から部屋までの動線から
何から片付け始めるか ペットボトル、可燃ゴミなど処分しやすいゴミから

【汚部屋レベル5】悪臭や害虫が発生しているなら「玄関から部屋までの動線」から片付ける

家全体がゴミと物で埋め尽くされていて、悪臭や害虫が発生している状態が汚部屋レベル5です。

すでにゴミ屋敷といってもよい状態になってしまっています。

自分で片付けをする場合は、玄関から部屋までの片付け動線から片付けるのがおすすめです。

まずはレベル4と同じように、可燃ゴミを処分するための袋、ペットボトルを処分するための袋を用意し、玄関から部屋まで1種類のゴミを集めていき、物の量を減らしましょう。

ここで大切なのは、迷わず処分できるよう、1種類に絞って袋にどんどんと入れていくことです。判断に困る物は後回しにして、捨てる物だけを取り除くことで、片付けのスピードを上げることができます。

片付けのための動線が確保できたら、汚部屋レベル4と同じく、部屋全体の不要なゴミを集めて処分していきましょう。

【レベル1〜3】汚部屋の片付け方5ステップ

【レベル1〜3】汚部屋の片付け方5ステップ

ここまで汚部屋レベルとそれぞれのレベルに合った片付け方の計画について紹介しましたが、ここからはより詳しい片付け方の手順を解説しましょう。

まずは汚部屋レベル3以下までの方の片付け手順です。

レベル1から3までは、部屋のエリアごとに片づけをする【エリア別片付け】がおすすめです。

エリアごとに要る物と要らない物を分け、収納していくことで、スムーズに片づけを進めていくことができます。

片付け手順の5つのステップは次の通りです。

【レベル1〜3】汚部屋の片付け方5ステップ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ステップ1 片付けに必要な物を準備する

まず最初に行うことは、片付けに必要な物の準備です。

【汚部屋レベル3以下の片付けに必要な

必要な 入手方法 すぐに買いたい場合
大きめの空き段ボール
  • スーパーなどで貰う
  • 購入する
大きめの紙袋
  • 服などを購入した際に貰う
  • 購入する
ゴミ袋
  • 住んでいる地域の指定ゴミ袋を購入する
  • ネット販売はなし
ラベルシール
  • 100均などで購入する
  • ラベルライターを購入する

大きめの空き段ボールと紙袋は、部屋にある物を分類するために使います。

ゴミ袋は、不用品を処分するために必要です。

ラベルシールは、物を収納したケースなどにラベリング(ケースの中身を示すこと)するのに役立ちますよ。

先に収納アイテムを購入するのは間違い!

片付けをする時、先に収納アイテムを購入してしまう人がいますが、それは間違いです。

なぜなら、先に収納アイテムを買ってしまうと、入れたい物のサイズやボリュームに対して収納アイテムのサイズが合わず、無駄になってしまう可能性があるからです。

収納アイテムは、部屋の物を必要な物と不要な物に分類し、処分まで行えた後、最後に収納する物が決まってから購入するのがよいのです。

まずは段ボールや紙袋を使って、必要な物を取り分けて、種類別に分類していきましょう。

ステップ2 部屋にある物を分類していく

片付けに必要なアイテムが揃ったら、部屋にある物の中で、スペースを占める、たくさんあるから優先して分類していきます。

以下は、量がありスペースを占めている物の例です。

【部屋の中に多くある物の種類の例】

  • かばん
  • 本や雑誌
  • 文房具や化粧品などの細かい物

片付けるエリアを見て、最も数が多く、スペースを占めていると感じる物の種類から、一カ所に集めてまとめていきましょう。

この時点では片付ける必要はなく、ざっくりとした山になっていればOKです。

たとえば服をまとめるなら、今部屋の中に置いてある物だけでなく、収納に入っている物もすべて出して、服の山を作ります。

山が大きくなりすぎてしまう場合は、以下のように対処してみましょう。

【山が大きくなりすぎる場合の対処法】

  1. 収納の外に出ている物だけで山を作る
  2. 次のステップで仕分けして、要らない物を処分する
  3. 収納の中にある物を出して、もう一度山を作る

ステップ3 要る物・要らない物・保留に分ける

部屋にある物をまとめた山ができたら、それぞれを要る・要らない・保留の3つに分けていきます。

この時、最初に準備した段ボールや紙袋を使い、それぞれにいれてまとめておくと、物を移動させやすくなって便利ですよ。

仕分けのコツは、考えすぎないことです。

たとえば服を要る物・要らない物に仕分けするとき、購入金額が高かったことや、その服を着た思い出がよみがえって、判断できずに考えすぎてしまうことがあります。

しかし、要不要を判断する時は、1つのに対して5秒まで。それ以上は考えてはいけません。その判断がすぐにできない場合は、保留に入れて後でまた考えればよいです。

ここでは時間をかけず、パッと判断するようにしていきましょう。

この要る物、要らない物の判断は人それぞれですが、基本的には次のポイントに当てはまる物は処分することをおすすめします。

【処分の目安】

種類 確認すること NOなら処分
服・靴・アクセサリー 2年前までの期間で一度でも使ったことがある? YES or NO
服・靴 サイズが合っている? YES or NO
アクセサリー・家電・文房具・家具 壊れていなくてきちんと使える? YES or NO
服・靴・家具 今の自分の好みに合っている? YES or NO
家電のコード類、何かの部品、空き箱、紙袋 パッと見てすぐに使い道が思いつく? YES or NO
本、プリント、家電の取扱説明書 デジタル化することができない? YES or NO

上記の項目にひとつでも「NO」がついた物は、処分した方がよいでしょう。

ステップ4 不用品を処分する

要ると要らないを仕分けできたら、要らない(不用品)を処分します。

燃えるゴミ・プラスチックゴミ・資源ゴミなど、お住いの地域のゴミ出しのルールに合わせて分別し、捨てていきます。

ゴミの処分方法の例は、以下を参考にしてください。

【ゴミの処分方法の例】

  • こまめに回収してもらえるゴミ(可燃ゴミなど):片付けの途中でも、ある程度まとまったら捨てる(スペースが広くなって片付けしやすくなるため)
  • 回収まで日にちがあるゴミ(資源ゴミなど):種類別にゴミ出しのルールに従って、袋などにまとめて一カ所に固めておく

新聞紙などの古紙や、服などは、自分でリサイクルセンターに持ち込みをすることも可能です。

【主なリサイクル方法】

ゴミの種類 持ち込み先の例 参考になるサイト
新聞紙・雑誌
  • 古紙回収ボックスに入れる
  • 古紙回収業者に送る
全国製紙原料商工組合連合会
古着
  • お近くの古着回収ボックスに入れる
  • 地域の古着回収に出す
  • 繊維リサイクル協会に宅配便で送付する
一般社団法人 繊維リサイクル協会

なるべく早めに処分できるよう、近くの持ち込み先を探してみてください。

最近では、お住まいの地域のゴミ出しのルールを調べたり、ゴミ出しのスケジュールを管理できたりする専用アプリもあって便利ですよ。

【ゴミ出しに使えるアプリ】

さんあ~る(提供元:Delight System, Inc.)

さんあ~る(提供元:Delight System, Inc.)

出典:ゴミ分別アプリ「さんあ〜る」

ゴミ収集日をお知らせする機能、ゴミの種類毎の出し方の解説機能、ゴミの単語検索による出し方の解説機能などがあるアプリです。

スマートフォンで手軽にゴミ分別に取り組めますよ。

App StoreGoogle Play

こちらもぜひ活用してみてください。

粗大ゴミ回収・ゴミの処分に困ったら業者に依頼するのがおすすめ

お住まいのエリアによっては、粗大ゴミの回収が1年に1度など、すぐに処分できず困ってしまうことがあると思います。

また、大きな家具を処分したくても、自力で持ち込みするのが難しい場合もあるでしょう。

そんな時には、個別回収業者に依頼することがおすすめです。

個別回収業者を呼んで、ゴミを早く持っていってもらえれば、汚部屋の片付け作業を止めることなくスムーズに進められます。

個別回収業者の選び方について詳しくは、当サイトの「不用品回収業者の選び方7選!優良な業者を見分けるための方法や危険な業者の特徴も解説」で説明していますので、参考にしてください。

ステップ5 定位置を決めて収納する

不要な物を処分できたら、残った必要なの定位置を決めて収納していきます。

定位置を決める時のポイントは次の3つです。

【必要な物の定位置を決めるポイント】

  1. 同じ種類の物を集めて収納する
  2. 使う場所の近くに収納する
  3. よく使う物は手前、使用頻度の低い物は奥に収納する

文房具、服、アクセサリー、かばん、本というように、同じ種類の物はそれぞれまとめて収納することで、必要な時に探す手間が省けます。

また、タオルなら洗面所やお風呂の近く、スマホの充電器はリビングのコンセントの近くなど、使う場所の近くを定位置にすることで、使用後の片付けの手間がなくなり、きちんともとの場所に戻しやすくなりますよ。

服などはよく着る物・お気に入りの物は手前に収納し、喪服など使用頻度の低い物は奥に片付けるようにしましょう。

【定位置を決めた収納の仕方のイメージ】

【定位置を決めた収納の仕方のイメージ】

定位置を決めて収納したら、ラベリングするのもおすすめです。ラベリングすることで、物の定位置を目に見える形ではっきりさせることができ、使った後元に戻しやすくなります。

【ステップの補足】

「ステップ3 要る物・要らない物・保留に分ける」で保留にした物は、この時点で見直せばよいでしょう。

保留にした物をそのままにしていると収納スペースが減りますし、処分の決断も先延ばしになる恐れがあるためです。

具体的には、以下のように見直しをすることをおすすめします。

 

<見直しの方法>

  • 今使っているかどうか
  • その物に対して好きな気持ちがあるかどうか
  • 処分しても、再び気軽に買える物であるかどうか

基本的に「今使っているかどうか」を基準に処分の判断をしましょう。

その物に対して少しでも不快な気持ちが起こる場合は、処分した方がよいでしょう。たとえば、「いいと思って買った服が、実際着てみたら思った以上に似合わなかった」といった物は、捨てた方がよいです。

また再び気軽に買える物であれば、今は捨てるのがおすすめです。たとえば本の場合、中古で販売されている商品であれば再度買えますし、コストもかからないでしょう。

一度お金を出して買った物には愛着が沸いてしまうこともありますが、活躍の場がなければ保留にした物も収納スペースを取ってしまう原因となるため、注意が必要です。

このようにもう一度確認したら、以下のように対応することをおすすめします。

 

<対応の方法>

  • 不要だと思えた物……処分する。
  • それでも決めきれない物/やっぱり使うかもしれないと感じた物…箱に「片付けで保留にした物」と一年後の日付を記入し、クローゼットの棚の上や収納の奥にしまう。一年間、一度も使うことがなければ、再度処分を検討する。

【レベル4以上】汚部屋の片付け方6ステップ

【レベル4以上】汚部屋の片付け方6ステップ

次に、より片付けるのが難しい、汚部屋レベル4以上の部屋(家)を自分で片付けるためのステップをご紹介します。

レベル4以上は物だけでなく、ゴミも混ざって床が埋めつくされているため、先ほどよりも片付け範囲が広がり、物の総量も増えるので、負担が倍増します。

そのため、レベル4以上の家を片付ける時は、エリア別ではなく【物の種類別に片付け】するのがおすすめです。

まずは家の中にたくさんある物の種類から優先して、処分を判断できる物からどんどん捨てて、片付けをするためのスペースを確保することが重要となります。

それを踏まえて、確実に汚部屋をキレイに片付けるためのステップは次の通りです。

【レベル4以上】汚部屋の片付け方6ステップ

詳しく見ていきましょう。

ステップ1 片付けに必要な物を準備する

まずはじめに、片付けに必要な物を準備します。

【汚部屋レベル4以上の片付けに必要なアイテム】

必要な物 入手方法 買いたい場合
マスク ドラッグストアなどで購入する 耳が痛くならない マスク 不織布 200枚
軍手 ホームセンターなどで購入する 軍手 厚手 滑り止め付き 12双
ゴミ袋 住んでいる地域の指定ゴミ袋を購入する 地域のゴミ袋販売店で購入
段ボールなどをまとめる紐 100均などで購入する 荷造り用PPひも 白 玉巻300m
殺虫剤 必要に応じてホームセンターなどで購入する バルサン 公式 霧タイプ 煙なし 6-10畳用×2個パック

汚部屋レベル4・5の場合、ホコリやゴミが多いため、マスクや軍手などを準備しましょう。

かなりゴミが多い場合は、床の物を踏んでケガをすることを防ぐため、新しい靴を用意するのもおすすめです。

なお、ゴミ袋はネット上では購入できないので、コンビニなどの地域のゴミ袋販売店まで行く必要があることに注意してください。服などをいれるとあっという間にぱんぱんになってしまうので、大きな透明なゴミ袋を用意するとよいですよ。

虫が発生している場合に備えて、殺虫剤の用意も忘れないようにしましょう。

ステップ2 地域のゴミ収集スケジュールを調べる

次に、自分の住んでいる地域のゴミ収集スケジュールを調べます。

ゴミも混ざって物の総量が多いので、部屋の中で集めたゴミはすぐにまとめてゴミ出しして、物量を減らすことが大切です。

そのために、地域のゴミ収集スケジュールに合わせる必要があり、最初に把握しておけばスムーズにゴミ出しを行えます。

ゴミ収集スケジュールは、住んでいる自治体のホームページに記載されているので、検索して確認しましょう。不明な点があれば、電話で聞いても教えてもらえるはずです。

最近では、ゴミ出しスケジュールを管理できるアプリもありますので、このようなツールを活用してみても便利ですよ。

【ゴミ出しに使えるアプリ】

さんあ~る(提供元:Delight System, Inc.)

さんあ~る(提供元:Delight System, Inc.)

出典:ゴミ分別アプリ「さんあ〜る」

ゴミ収集日をお知らせする機能、ゴミの種類毎の出し方の解説機能、ゴミの単語検索による出し方の解説機能などがあるアプリです。

スマートフォンで手軽にゴミ分別に取り組めますよ。

App StoreGoogle Play

ステップ3 害虫がいる場合は先に駆除する

汚部屋の片づけの前に、害虫が要る場合は先に駆除を行います。

虫が出てくることは気分がよいものではありませんから、あらかじめ殺虫剤などを使って駆除しておくと安心して片付けができます。

おすすめはくん煙・くん蒸殺虫剤(特定の空間に設置し、点火することで、煙となって虫の巣や隠れ場所に浸透する殺虫剤)です。

商品の注意事項をよく読み、正しい使い方で害虫駆除を行いましょう。

ステップ4 分量が多い物の種類別に集める

ようやくここから、片付け作業です。

部屋の中でも分量が多く、スペースを占めているから種類別に集めていきましょう。

部屋の中でも分量が多く、スペースを占めがちな物は次の4つです。

【分量が多くなりがちな物と集め方】

  • 可燃ゴミ……集めて可燃ゴミの収集袋に入れる
  • ペットボトル・缶……集めて不燃物の袋に入れる
  • 新聞紙・雑誌……まとめて紐で結び、資源ゴミとして出せるようにまとめる
  • ……着る物・着ない物・保留の3つに分けて透明な袋にそれぞれまとめる

これらは、わからなくならないよう、袋に分類を記入しておくと安心です。

ゴミの収集日が来たら、集めた物から随時出していき、部屋全体の物のボリュームを減らしていきましょう。

ステップ5 エリア別に細かい物を片付ける

可燃ゴミやペットボトルなど、部屋の中のスペースを占めていたが減り、床が見えるようになってきた段階で、次はエリア別に片づけを行っていきます。

いきなりリビングすべてなど広いエリアをやろうとすると挫折しやすいため、なるべく狭く、そこで使う物が限定される所から始めるようにしましょう。

片付け始めるのに特におすすめのエリアは、次の2カ所です。

【片付け始めに特におすすめのエリア】

  • 玄関の靴箱の中
  • キッチンの引き出し

上記のエリアがおすすめの理由は、玄関の靴箱の中は靴だけ、キッチンの引き出しは調理に使う物だけと、入れる物がはっきりしていてわかりやすく片付けがしやすいからです。

他におすすめできるエリアとしては、以下があります。

【片付け始めにおすすめの他のエリア】

  • 浴室(狭く物も多くないため、簡単に片付けられる可能性がある)
  • 洗面所(浴室と同様、狭く物も限られているため、片付けしやすい)

このように、片付け始めるのは、自分にとって「簡単」かつ「片付けられたことを実感できる」エリアを選ぶようにしましょう。

着手するエリアが決まったら、片付けをしながら、要る物・要らない物・保留の3つに分けていき、要らない物は処分します。

【処分の目安】

種類 確認すること NOなら処分
服・靴・アクセサリー 2年前までの期間で一度でも使ったことがある? YES or NO
服・靴 サイズが合っている? YES or NO
アクセサリー・家電・文房具・家具 壊れていなくてきちんと使える? YES or NO
服・靴・家具 今の自分の好みに合っている? YES or NO
家電のコード類、何かの部品、空き箱、紙袋 パッと見てすぐに使い道が思いつく? YES or NO
本、プリント、家電の取扱説明書 デジタル化することができない? YES or NO

上記の項目にひとつでも「NO」がついたは、処分するのがおすすめです。

引き出しひとつ、靴箱ひとつだけでもきちんと片付けられると、片付けに対する自信が持てますから、なるべく小さなエリアを徹底的に片付けるようにしていきましょう。

物が多すぎる部屋は、できるだけ毎日時間を作って片付けていくのがおすすめ

レベル4以上のような物が多すぎる部屋は、できるだけ毎日時間を作って片付けていくのがおすすめです。たとえば「1日〇分」や「平日は〇分、休日は〇時間」など、片付ける時間を確保していくと良いでしょう。

汚部屋を片付けられない原因のひとつは、「片付けることの先延ばし」です。

「時間があるときに、まとめて片付ける」といった意識でいると、物が多すぎる部屋を目の前にしたときにやる気がなくなってしまう恐れがあります。

一カ所でも片付けられれば自信につながりますから、無理のない範囲で毎日時間を確保して片付けていきましょう!

物を片付けた後は掃除をしよう

ここまでのステップで物を片付けたら、収納に入る前に部屋の掃除をしましょう。汚れが溜まったままだと、シミや変色を起こす恐れがあります。

さらにキレイな空間になれば、物の置き場所も決めやすく、気持ちもリフレッシュできるため収納作業も捗るでしょう。

汚部屋の掃除方法については、当サイトの「汚部屋を掃除する手順6ステップ!必要な道具も場所ごとに一挙紹介」で詳しく説明していますので、参考にしてくださいね。

ステップ6 定位置を決めて収納する

エリアごとに片付けを進めていき、掃除まで行うことができたら、物の定位置を決めて収納していきます。

収納のポイントは、以下の3つです。

【収納のポイント】

  1. 同じ種類の物を集めて収納する
  2. 使う場所の近くに収納する
  3. よく使う物は手前、使用頻度の低い物は奥に収納する

服やバッグなどが収納スペースに対して多すぎてしまいきれない場合は、再度不要な物や、処分すべき物がないか見直しましょう。

物が多すぎれば、それだけ管理が難しく、汚部屋に逆戻りする可能性が高くなります。2シーズン着ていない物は潔く処分するなど、物の量を減らすように心がけることが大事です。

【アイテム別】汚部屋に溜まりやすい物の片付け方

【アイテム別】汚部屋に溜まりやすい物の片付け方

ここまでお読みになって、自分の部屋の状態に合う片付け方をお分かりいただけたでしょう。

しかし中には、「物全般の処分基準や収納方法はわかったけれど、アイテム別の片付け方をもう少し具体的に知りたい」と思った方もいるかもしれません。

そこでこの章では、汚部屋に溜まりやすい以下5つのアイテム別に片付け方を説明していきます。

  1. アクセサリー
  2. キッチン関連アイテム

片付け方だけでなく、今後溜まらないようにするためのポイントもわかりますので、ぜひ参考にしてください。

順に見ていきましょう。

服の片付け方

服の片付け方のポイントは、必要な服をさらに「季節」や「種類」に分けていくことです。

具体的には、以下のように片付けていきましょう。

【服の片付け方】

  1. 処分の目安を基準に仕分けする(参考:汚部屋レベル1~3「ステップ③ 要る物・要らない物・保留に分ける」、汚部屋レベル4以上「ステップ⑤ エリア別に細かい物を片付ける」)
  2. 必要と判断した服を以下2つに分類する
    ・今着る服
    ・季節が変わったら着る服
  3. 2で分類した服を、さらに以下のように分けて収納する
    ・今着る服…服の種類ごと(例:インナーやアウターなど)に定位置を決めて収納する
    ・季節が変わったら着る服…季節ごと(例:秋や冬など)に服を分けたら、その季節の服の種類ごとに定位置を決めて収納する

上記のように片付けていくと残した服の量が視覚的にわかり、同じような服を買うのを防ぐことが可能です。

今後服を溜めないようにするには、以下を意識することをおすすめします。

【服を溜めないように意識するとよいこと】

  • 「いいな」と思った服を見つけたら、買う前に以下を考える
  • 本当に必要か
  • 今の好みに合っているか
  • ライフスタイルに合っているか
  • 今持っている服の中で代用可能な服はないか
  • ネットショップではなく、実店舗で買う(ネットショップでは実物を見ないで買うため、合うかどうかの見極めが甘くなるため)

靴の片付け方

靴の片付け方のポイントは、使用頻度別に収納方法を変えることです。

具体的には、以下のように片付けるとよいでしょう。

【靴の片付け方】

  1. 処分の目安を基準に仕分けする(参考:汚部屋レベル1~3「ステップ③ 要る物・要らない物・保留に分ける」、汚部屋レベル4以上「ステップ⑤ エリア別に細かい物を片付ける」)
  2. 必要と判断した靴を以下2つに分類する
    ・頻繁に履く靴
    ・使用頻度が低い靴
  3. 2で分類した靴を、以下のように下駄箱で収納していく
    ・頻繁に履く靴…下駄箱にそのまま置く
    ・使用頻度が低い靴…下駄箱用のシューズホルダーを使って収納する

頻繁に履く靴は、下駄箱にそのまま置くのがおすすめです。シューズホルダーを使って収納すると出し入れが面倒になり、玄関へ出しっぱなしになってしまう恐れがあります。

シューズホルダーは、使用頻度が低い靴を収納するのに使うとよいです。シューズホルダーは100円ショップで買えますよ。

今後靴を溜めないようにするには、以下を意識するとよいでしょう。

【靴を溜めないように意識するとよいこと】

  • 新しい靴を買う前に、以下を考える
  • 似たような靴がなかったか
  • 本当に必要か
  • 今の好みに合っているか
  • ライフスタイルに合っているか
  • 新しい靴を買うときは、質の高い商品を選ぶ(靴を買う頻度が減る可能性があるため)

アクセサリーの片付け方

アクセサリーの片付け方も、使用頻度別に収納方法を変えることがポイントです。

具体的には、以下のように片付けていきましょう。

【アクセサリーの片付け方】

  1. 処分の目安を基準に仕分けする(参考:汚部屋レベル1~3「ステップ③ 要る物・要らない物・保留に分ける」、汚部屋レベル4以上「ステップ⑤ エリア別に細かい物を片付ける」)
  2. 必要と判断したアクセサリーを以下3つに分類する
    ・毎日使う物
    ・その日の気分や服に合わせて使いたい物
    ・特別なシーン(冠婚葬祭など)で使う物
  3. 2で分類したアクセサリーを、以下のように収納する
    ・毎日使う物…アクセサリースタンドやトレイに入れる
    ・その日の気分や服に合わせて使いたい物…中身が見えるアクセサリーケースに入れておく
    ・特別なシーン(冠婚葬祭など)で使う物…その日の気分や服に合わせて使いたい物のケースとは別に収納する

上記の通り、使用頻度が高いアクセサリーは見える場所に置くのがおすすめです。

その日の気分や服に合わせて使いたいアクセサリーは、中身が見えるアクセサリーケースに入れるのがよいです。似たような物を買ってしまうのを防げるでしょう。

今後アクセサリーケースを増やさないようするには、以下を意識してみてくださいね。

【アクセサリーを溜めないように意識するとよいこと】

  • 新しいアクセサリーを買う前に、以下を考える
  • 似たようなアクセサリーがなかったか
  • 本当に必要か
  • 今の好みに合っているか
  • 新しいアクセサリーを1点買ったら、手持ちのアクセサリーを1点手放すルールを作る

本の片付け方

本は、紙ベースで残す必要性を考えることが片付けのポイントになります。

具体的な片付け方は、以下の通りです。

【本の片付け方】

  1. 持っている本が、以下2つに該当すれば処分する
    ・電子書籍化されている
    ・中古で販売されている
  2. 必要と判断した本は、使用頻度とジャンル別に分類する
  3. 2で分類した本を以下のように収納する
    ・使用頻度が高い本…ジャンル別に本棚の手の届きやすいところに並べる
    ・使用頻度が低い本…本棚の上もしくは下に置く。収納ケースに入れておくのもおすすめ

上記の通り、部屋にある本が電子書籍化されていたり、中古で販売されていたりしたら、思い切って処分するとよいでしょう。

電子書籍版に変えれば、収納スペースを確保できます。中古で売っていれば、また紙ベースで読みたくなったときに再度買うことができますよ。

手元に必要と判断した本は、上記のように使用頻度とジャンルを考慮して収納するのがおすすめです。

本を今後溜めないようにするためには、以下を意識してみてください。

【本を溜めないように意識するとよいこと】

  • 定期的に本の必要性を整理していく
  • 新しい本を買うときは、今持っている本の中で不要な本がないかを確認する

キッチン関連アイテムの片付け方

キッチン関連アイテム(調理器具やキッチン便利グッズなど)は、今手元にあれば困らないものだけを残して片付けることがポイントです。

具体的には、以下のように片付けていくことをおすすめします。

【キッチン関連アイテムの片付け方】

  1. アイテム別に以下を考えて、今不要な物や使いづらい物は処分していく
    ・調理器具(鍋やフライパンなど)…今どの調理器具があれば困らないか
    ・キッチン便利グッズ(魚の骨取りなどの単機能グッズ)…同じような機能を持つグッズがないか、今持っている調理器具で代用できないか
    ・調味料…使用頻度が低い調味料や好みに合わなくなった調味料はないか
    ・食器やカトラリー…今どれがあれば十分であるか
  2. 必要と判断したアイテムを、以下のように収納していく
    ・調理器具…種類別に分け、使用頻度が高い物は取り出しやすい場所にしまう。壁にフックを付けてかけておくのもおすすめ
    ・キッチン便利グッズ…用途別に分け、よく使うグッズは取り出しやすい場所に収納する
    ・調味料…よく使う調味料は作業台の近くに置く
    ・食器やカトラリー…使用頻度別に分け(「毎日」や「特別なシーン」など)、毎日使う物は手の届きやすい場所に収納する

キッチン関連アイテムは、似たような物が溜まりやすいです。今の自分にとって要らない物や使いにくい物は手放していくとよいでしょう。

キッチン関連アイテムを今後増やさないようにするには、以下を意識してみてくださいね。

【キッチン関連アイテムを溜めないように意識するとよいこと】

  • 調理器具…定期的に必要性を確認する習慣をつける
  • キッチン便利グッズ…欲しいと思ったグッズは、今持っている調理器具で代用できないかを考える
  • 調味料…使い切りやすい少量タイプを買う。透明な容器に入れ替えて、使用量をわかるようにするのもおすすめ
  • 食器やカトラリー…定期的に必要性を確認する習慣をつける。お返しなどでもらったけれど好みに合わない物は、身近な人にあげたり、寄付したりして手放す

汚部屋の片付けを最後までやり遂げるためのマインド5か条

汚部屋の片付けを最後までやり遂げるためのマインド5か条

ここまでお読みいただき、汚部屋を片付けるための方法を何となく理解できた方は、「自分にもできそう」「片付けてみよう!」という気持ちが湧いてきたかと思います。

しかし、汚部屋の片付けは、手間も時間もかかるため、途中でやる気が失われてしまうこともあります。

そこで、​​片付けを最後までやり遂げて成功させるために、やる気を維持できるマインドを5つご紹介します。

もったいない精神は捨てる!不用品を置くスペースの方がもったいない

物を大切にする「もったいない精神」はとても大切ですが、汚部屋の片付けを行う場合には不要です!

汚部屋になってしまった人の中には、「物を捨てる」ということに抵抗がある方も多いかと思います。

「まだ使えるかもしれない」
「捨てるのはもったいない」

そんな気持ちで、つい物をとっておいてしまっているのです。

しかし、汚部屋を片付ける時には「もったいない精神」は大敵です。その精神を一番最初に捨てましょう。もったいない、と思って物を捨てないでいると、汚部屋の片付けは進みません。

それでももったいないと思ってしまう場合は、要らない物を置くスペースの費用を考えてみてください。

【汚部屋を片付けないことでかかる費用の例】

家賃10万円 25㎡のマンションに一人暮らししている場合

1㎡あたりの家賃は約4,000円です。

たとえば家の面積の半分を不用品で埋めている場合、不用品を置くためだけに払っている家賃は月50,000円になってしまいます。

1年間では60万円を不用品を置くための費用として支払っていることになるのです。

不用品を置きっぱなしにしていることが、いかにもったいないかイメージできましたでしょうか。

汚部屋を片付ける時は、まず最初に「もったいない精神」を捨てて、物を減らすようにしていきましょう。

後から売るはNG!なるべく早く処分する

不用品を処分する場合、捨てるのではなくフリマアプリなどで売ることを考える方もいますが、フリマアプリはNGです。

なぜなら、フリマアプリに出品しても売れるまでに時間がかかってしまうことがあり、いつまでたっても不用品が処分できないままになってしまうからです。

「いつか売れるだろう」と考えていては、片付けは終わりません。

フリマアプリは大変便利ではありますが、汚部屋の片付けには使わない方がよいのです。

価値がある物を売りたい場合は、多少値が下がったとしてもリサイクルショップに持ち込むなど、すぐに手放せる方法をおすすめします。

もちろんリサイクルショップを利用する場合は、後回しにせず、すぐに持ち込んでくださいね。

「いつか終わらせる」は終わらない!汚部屋の片付けには期限を決める

汚部屋の片付けを行う時は、「〇月〇日まで」というように、具体的な期限を決めて行いましょう。

汚部屋の片付けはいつか終わらせる、といったゆるい気持ちでは終わらせることができません。

今まで片付けられず、汚部屋と言われるまでに散らかってしまったのは、「いつか片付ければいいや」といった気持ちでやらないまま過ごしてしまったからもあるでしょう。

「汚部屋を片付ける」と決めたのなら、期限を設けてしっかりと進めていくことが大切です。

ただし、あまりに長い期間を目標にしてしまうと、モチベーションが維持しにくく成果も出にくくなります。一人暮らしのアパートやマンションなら1ヶ月、一軒家なら3ヶ月を目途に期限を設定し、しっかりと片付けを行っていきましょう。

また、期限を決めたら、それを守ることも大切です。

自分一人では後回しにしてしまうこともありますから、たとえば誰かに片付けすることを宣言し、進捗状況を確認してもらうなどの方法を取りましょう。

最近では、写真を撮影して片付けの進捗をSNSにアップする、目標アプリを活用するなどもおすすめですよ。

【片付けの期限を守るために使えるおすすめのツール】

  • みんチャレ(同じ目標を持った人と5人一組で進捗状況を報告し合えるアプリ)
  • ステログ(物の写真を撮って画像にまとめることで捨てる物の管理ができるアプリ)
  • インスタグラム(汚部屋片付けアカウント作成で自分の進捗をアップできる)

写真撮影で現実と経過をチェック!成果を目に見えるようにする

汚部屋の片付けのモチベーションアップと、やる気の維持のために、片付ける際には写真を撮って部屋の状態を記録してみましょう。

汚部屋であっても毎日見ていると見慣れてしまい、「そんなに散らかっていないのでは?」と思ってしまうことがあります。

また汚部屋レベルが高いと、少し片付けをしても成果が出にくく、モチベーションが維持できないこともあります。

そんな時に役立つのが、写真を撮影して経過を記録することです。

汚部屋の様子を写真で撮影すると、直接目で見るよりも汚部屋具合がわかりやすく、「片付けなくてはならない」という気持ちを高められます。

また、片付けをした前後を写真で比べることで、物の量が減ったことや、一部であっても片付いたことなどがわかり、モチベーション維持に繋がるのです。

スマートフォンで撮影するだけで簡単に記録が残せますから、ぜひ写真を撮ってやる気をアップさせましょう。

汚部屋の片付けには人の力を借りるのも必要!恥を忍んで割り切ろう

汚部屋を絶対に片付けたいのなら、恥を忍んで人の手を借りることも大切です。

汚部屋が片付けられない理由のひとつに、自分の家の中のことのため、他の人の目を気にしなくていいという点があります。

また、汚部屋レベルが高いと、一人ではなかなか片付けが難しく、進められないということもあるのです。

家族や友人などに協力を依頼し、一緒に片づけをしてもらうことで、人手が増えて片付けるスピードも上がりますし、実情を見てもらうことでやる気を維持することもできます。

「頼める相手がいない」「どうしても知り合いには知られたくない」という場合は、片付けのプロである業者に依頼することもおすすめです。

プロの力を借りることで、最短で汚部屋を片付けることができ、早く生活を建て直すことができます。

自分だけでなく、誰かの力を借りることで、汚部屋の片付けを絶対に成功させましょう。

汚部屋を自力で片付けるのが難しければ業者を利用しよう

汚部屋を自力で片付けるのが難しければ業者を利用しよう

「引っ越しで引き渡し期限が迫っている」
「一刻も早く汚部屋をキレイにして生活を建て直したい」

このような場合は、自力で片付けるのではなく、業者に依頼することもおすすめです。

自分一人ではなかなか進まない汚部屋の片付けも、プロの力を借りることで、一気に終わらせることができます。

この場合、依頼できるのは次の2種類の業者です。

【汚部屋の片付けを依頼できる業者】

業者 特徴
不用品回収業者
  • 不用品を回収するのがメイン
  • 業者によって片付けまでお願いできる場合もある
片付け清掃業者
  • 家の中の片付けを中心に行う
  • ハウスクリーニングまでできる場合が多い

不用品回収業者は、主に粗大ゴミなど自分では運搬が難しい不用品を回収し、処分までしてくれる業者です。

業者によっては不用品の回収だけでなく、家の中の片付けまでお願いできる場合があります。

一方、片付け清掃業者は、その名の通り家の片付けや清掃・掃除に特化した業者です。ゴミ屋敷に近い汚部屋でも、片付けや掃除をお願いすることが可能ですよ。

もし汚部屋の片付けを業者に依頼するのであれば、必ず家庭ゴミの回収を認められている「一般廃棄物収集運搬業」の許可を取得した適正業者を選ぶようにしてください。

無許可業者に依頼すると高額請求されたり、回収された不用品が不法投棄されたりする恐れがあるからです。

一般廃棄物収集運搬業の許可を取得した業者は、市区町村の公式サイトに掲載されていることが多いので確認してみてくださいね。わからない場合は、市区町村の窓口に問い合わせることをおすすめします。

片付け清掃業者の中には許可を得ていないところもある

片付け清掃業者の中には、一般廃棄物収集運搬業の許可を得ていない会社もあります。許可の取得には様々な条件があり、満たすのが難しいことがあるからです。

やむを得ず無許可業者を選ぶ場合は、一般廃棄物収集運搬業の許可を得た不用品回収業者と提携しているかを確認しましょう。許可業者と提携している業者であれば、高額請求や不法投棄などのトラブルが起こる心配はありません。

許可業者と提携しているかは、片付け清掃業者の公式サイトでわかる場合があるので確認してみてくださいね。

許可を得た適正業者を探すなら「不用品回収相談所」にご相談ください!

許可を得た適正業者を探すなら「不用品回収相談所」にご相談ください!

不用品回収相談所は、自治体の「一般廃棄物収集運搬業」を取得した業者の中から1社を個人向けにご紹介するマッチングサービスです。

「汚部屋の片付けで出た不用品の回収をお願いしたいけど、どの業者に依頼すればいいのかわからない……」
「ゴミが多すぎて自力で汚部屋を片付けるのは難しいから、片付け清掃業者に依頼したい」

こんなお悩みを解決できるよう、お住まいの地域や不用品の回収品目などに合わせて、お客様にとってベストな1社をご提案します。

無料の下見・見積もりでは、しっかりと不用品の量などを把握した上で、事前に費用をご提示させていただきます。

事前にご提示させていただいた金額以外の費用を請求することはありません。

ご安心してお任せください!

汚部屋の片付けを依頼する業者をお探しなら、ぜひお気軽にご相談ください。

事前下見・お見積り(無料) 事前下見・お見積り(無料)

電話で無料お見積り 050-1780-0431 電話で無料お見積り 050-1780-0431 メールで無料お見積り メールで無料お見積り

まとめ

汚部屋は生活の質が下がり、健康を害する恐れもあります。なるべく早く片付けを行い、生活しやすい家を手に入れることが大切です。

汚部屋を片付ける手順や、自分がどこから片付ければいいのかが理解できれば、やる気を出して片付けを始めることができるはずです。

最後に、汚部屋の片付け方についてまとめます。

汚部屋レベルチェック表】

汚部屋レベル どこから片付ける 何から片付ける
汚部屋レベル1

物が多く部屋が散らかっている

物が多く部屋が散らかっている

クローゼット、押し入れなどメインの収納から 収納の中の物を全部出して、必要な物と不要な物を分ける
汚部屋レベル2

床が物で埋まっていて歩きにくい

床が物で埋まっていて歩きにくい

普段使う部屋の一角(四分の一ぐらいのスペース)から 大きな不用品(粗大ゴミ)を処分する
汚部屋レベル3

物が邪魔で開けられない収納や扉がある

物が邪魔で開けられない収納や扉がある

玄関の下駄箱から 下駄箱の中を全部出して、不要な靴や物を処分する
汚部屋レベル4

床が物やゴミで埋まっていて足の踏み場がない

床が物やゴミで埋まっていて足の踏み場がない

家全体 ペットボトル、可燃ゴミなど処分しやすいゴミから
汚部屋レベル5

悪臭や害虫が発生している

悪臭や害虫が発生している

玄関から部屋までの動線 ペットボトル、可燃ゴミなど処分しやすいゴミから

汚部屋レベル1~3までの片付け5ステップは次の通りです。

  • ステップ① 片付けに必要な物を準備する
  • ステップ② 部屋にある物を分類していく
  • ステップ③ 要る物・要らない物・保留に分ける
  • ステップ④ 不用品を処分する
  • ステップ⑤ 定位置を決めて収納する

汚部屋レベル4、5の片付け6ステップは次の通りです。

  • ステップ① 片付けに必要な物を準備する
  • ステップ② 地域のゴミ収集スケジュールを調べる
  • ステップ③ 害虫がいる場合は先に駆除する
  • ステップ④ 分量が多い物の種類別に集める
  • ステップ⑤ エリア別に細かい物を片付ける
  • ステップ⑥ 定位置を決めて収納する

この記事を参考に、汚部屋の片付けを成功させ、暮らしやすい部屋や家を手に入れてください。

   
この記事の著者
坂本 貴志
坂本 貴志
一般廃棄物実務管理者
坂本 貴志
不用品回収相談所の代表を務め、廃棄物業界に15年従事しており、不用品回収遺品整理ゴミ屋敷清掃引っ越しに伴う粗大ごみ回収・処分サービスのエキスパート。一般廃棄物収集運搬業の許可業者のみを紹介する不用品回収のマッチングサイト「不用品回収相談所」を全国展開し、 業界の健全化をビジョンに掲げて事業を運営している。豊富な経験により、全国の不用品回収の料金遺品整理の料金ゴミ屋敷清掃の料金も知り尽くし、業界団体の講師や廃棄物業者へのコンサルティングなども務めている。
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