「ゴミ屋敷化が進んでいる」
「自分は何かしらの病気なのではないか」
「どうすれば解決できるのか知りたい」
このようなお悩みを抱えていませんか?
ゴミ屋敷を作ってしまう人は何かしらの病気を抱えていることが多い傾向にあります。そのまま放置してしまうと近隣住民とのトラブルにつながるので、早期な対処が必要です。
自分が抱えている病気を早めに理解できると、解決の糸口につながりやすくなります。「もとのきれいな家に戻したい」「周囲に迷惑をかけないうちに解決したい」と考えている人にとって、必見の内容です。
この記事を読んで分かること
ゴミ屋敷に住んでいる人に多い心理的な病気、および精神疾患は以下の7つが挙げられます。
自分に当てはまっていないかチェックしましょう。
ためこみ症とは、その名の通り物をため込んでしまう病気のことです。これまでは強迫性障害の一種とみなされてきましたが、2013年に別の病気だと判断され注目を集めました。
不要で価値のない物をため込んでしまい、ゴミ屋敷を作ってしまうことが特徴です。
集めた物を捨てることに強い苦痛を感じてしまい、一向に改善できない場合がほとんどです。
買い物依存症とは、買い物でストレスを発散してしまう病気を指します。ゴミがたまる原因になる依存症なのでなかなか治らず、改善につなげるのはかなり難しいです。
相談に乗ってもらったとしても、ストレス要因を取り除かない限り、症状が悪化し続けてしまいます。たとえば、仕事が原因の場合は転職をするなどが対策として挙げられるでしょう。
強迫性貯蔵症とはゴミの収集癖があり、自分の家を集めた物で埋め尽くしてしまう病気のことです。几帳面で完璧主義の人が発症しやすく、精神疾患の1つとされています。
自分自身でゴミを溜め込む行為を恥じて周りに相談できない場合があり、改善につながらないケースがほとんどです。気分が落ち込んで劣等感に苛まれることが多く、うつ病を併発しやすいのも注意点といえます。
セルフネグレクトは生活を維持するための気力、能力を失い、自分のことに無関心になる病気です。片付けをおろそかにしてしまうことが多く、結果的にゴミ屋敷を作り出す原因になってしまいます。
セルフネグレクトが悪化してしまうと食事の片付けや入浴もできなくなり、ゴミ屋敷の悪化に伴い、悪臭や感染症のリスクが高まってしまうのも問題です。早急な解決のためにも、自分のことに無関心になり始めている自覚がある場合は、心療内科や精神科を受診しましょう。
うつ病はストレスやショッキングな出来事が原因で気分が落ち込む、やる気がなくなる病気です。さまざまな理由から脳の機能障害が起きており、早急な改善が求められます。
うつ病が悪化するとゴミをため込むだけではなく、自殺の原因にもつながるので注意が必要です。孤独死の原因にもなるので、心療内科や精神科を受診して改善を図りましょう。
統合失調症は、さまざまな精神疾患が集まって起こる症状です。一般的な症状は以下のとおりです。
上記の症状を放置していると、妄想や幻覚による騒音や対人トラブルなど、近隣住民と問題に発展する恐れがあります。また、集中力の低下などがゴミの放置につながるため、精神科に受診して治療を受けましょう。
認知症とは記憶力や判断能力が鈍ってしまい、正常な行動が取れなくなる病気です。同じ物を何度も購入したり、片付けられなくなったりとゴミ屋敷を作る原因につながってしまいます。
認知症は高齢者がなりやすい病気ですが、若い人でも発症する場合があるので注意が必要です。認知症が進むと判断能力が落ちて、他の精神疾患を併発しやすくなります。
物忘れが多くなったなどの自覚症状がある場合は精神科や脳神経内科、脳神経外科を受診しましょう。
ゴミ屋敷に住んでいる人に多い発達障害として、以下の2つがあります。
どのような発達障害なのか、詳しく見ていきましょう。
ADHDは、注意欠如や多動症の発達障害を指します。落ち着きがなく注意力に欠けていることが多く、ゴミ屋敷を作り出す原因になってしまうのです。
片付けが難しく感じ着手できないことが多く、気づいたらゴミ屋敷になっているという場合があります。ADHDの自覚がある場合、1人で解決することが難しいので周囲の援助を求めるようにしましょう。
アスペルガー症候群は、特定のことに強い興味や関心を持っている発達障害を指します。とくに物に執着する癖があると、ゴミ屋敷化につながるので注意が必要です。
物に執着するあまり、捨てられなくなり結果としてゴミ屋敷を生み出す原因になってしまいます。アスペルガー症候群を治す方法は今のところ確立されていないため、ADHDと同様に周囲のサポートが必要です。
病気でゴミ屋敷を作ってしまう人に共通する特徴として、以下の4つが挙げられます。
当てはまっていないか、1つずつ確認していきましょう。
真面目な人は仕事などでストレスを抱える傾向があり、精神疾患にかかりやすいとされています。次第に体がついてこなくなり、うつ病などを発症してしまい、ゴミ屋敷を作り出す原因になります。
また、真面目過ぎるために周囲の人に頼れず、自分でため込んでしまう傾向も見られるので、注意が必要です。真面目であるという自覚がある場合は、時には息抜きをしてリラックスしたり、周囲に相談したりするようにしましょう。
仕事や家事などで常にストレスを抱えていると、精神疾患にかかりやすくなります。うつ病、セルフネグレクトなどにかかり、ゴミの片付けを後回しにしてしまうことが増えるのです。
常にストレスを抱えているのであれば、発散する方法を考えておきましょう。出かけたり、遊んだりすることで、抱えているストレスを発散できる場合があります。
物に執着して買い続けてしまうと、ためこみ症や買い物依存症にかかりやすくなります。
ストレス発散の手段にしたり、物を大切にしすぎたりしている場合はとくに注意が必要です。
物への執着心が強い自覚がある場合、周囲のサポートを得られると解決につながりやすくなります。片付ける場所を決めたり、必要な物と不必要な物を分けたりして改善につなげていきましょう。
めんどくさがりでついついゴミ出しを怠ってしまう場合、ためこみ症や強迫性貯蔵症につながりやすくなります。食べてもゴミを放置してしまうこともあるため、悪臭の原因にもつながりかねません。
めんどくさがりの自覚がある場合、無理に自分で解決しようとしないことが大切です。周囲のサポートや業者へ依頼するなどの手段で、解決を図りましょう。
病気によるゴミ屋敷を放置すると、以下のリスクがあります。
どのようなリスクがあるのか、1つずつ見ていきましょう。
ゴミ屋敷は不衛生なのでダニが繁殖しており、健康被害が出やすいです。かかる病気としては日本斑熱、つつが虫病、ダニ媒介性脳炎などがあり、以下の症状が出てしまいます。
また、ゴミ屋敷はカビが生えやすく、深刻なアレルギー症状を引き起こしやすい点にも注意が必要です。長期にわたって住み続けると取り返しがつかなくなるので、早急に対策を行いましょう。
家がゴミ屋敷になることでストレスが溜まり、心の病気の悪化につながります。改善しない限り悪循環が発生し、抱えている病気が治らない恐れがあるので早急な対策が必要です。
とくに幻覚や妄想が発生する統合失調症を抱えていると、口論や暴力沙汰になる可能性もあり、近隣住民とのトラブルにつながりかねません。早急に精神科を受診して改善を図りましょう。
ゴミ屋敷に住み続けていると、生ゴミをため込んで悪臭や害虫が発生してしまいます。周囲に悪臭をまき散らしてしまうため、近隣住民とのトラブルに発展しやすいのが注意点です。
また、悪臭をそのままにしていると、外部からゴキブリなどの害虫が入ってきます。悪循環が生まれ続けてしまうので、悪臭・害虫が発生する前にゴミ屋敷を改善しましょう。
ゴミを放置してしまうと引火するリスクが高まり、死亡事故につながる恐れがあります。
自宅だけではなく、周りの住宅にも被害が及んでしまうと取り返しがつきません。
また、ゴミ屋敷はほこりがたまりやすく、コンセントから発火するリスクもあります。火災を起こさないためにも早期の改善、片付けを行いましょう。
ゴミ屋敷は悪臭や害虫の原因となり、近所トラブルにつながってしまいます。エスカレートすると事件につながる恐れもあるため、早急な対処が必要です。
また、近隣住民との関係が悪くなると、住み続けるのが難しくなります。近隣住民と良好な関係を維持するために、ゴミ屋敷を作らない意識を持つことが大切です。
状況が悪化するとゴミの重量に床が耐えられなくなり、破損する恐れがあります。住み続けるのが危険になるのはもちろん、修理費用が発生してしまうのでゴミが少ないうちに解決することが重要です。
とくに2階以上の集合住宅の場合は、下階の住民に迷惑がかかってしまいます。近隣住民に被害を及ぼす前に、1日5分でも良いのでこまめに片付ける意識を持ちましょう。
ゴミ屋敷に住んでいると近隣に迷惑がかかるので、周囲からの目線が冷たくなることがほとんどです。自己嫌悪でさらに孤独やストレスが増して、悪循環に陥ります。
周囲に頼る人がいなくなると、自分の力で解決できなくなる場合がほとんどです。ゴミをため込んでいる自覚が出始めた段階で、周りの人にサポートしてもらいながら解決を図りましょう。
病気を抱えている人がゴミ屋敷を改善するためにやるべきこととして、以下の5つがあります。
具体的な内容を見ていきましょう。
ゴミ屋敷を作り出してしまう原因のほとんどが、心理的な病とされています。診断を受けて病気と診断された、もしくは病気の兆候がある場合は治療を優先しましょう。
病気が改善することで、ゴミの片付けに取り掛かれるようになります。症状がひどい場合は、ゴミの整理よりも治療を優先して早期解決を図るのが大切です。
ゴミ屋敷を作り出す原因として、ストレスも挙げられます。過度なストレスをため込んでいる場合は、原因が何なのかまずは書き出しましょう。
たとえば、仕事が原因なら転職するといった対策を取れます。具体的な行動がイメージできるのでストレスに耐えきれなくなってきたら、まずは原因の洗い出しから始めてみるといいでしょう。
周囲から孤立してしまい、ゴミ屋敷を作ってしまうパターンはよくあります。具体的な対策は、ほかの人と話して孤独を防ぐことです。
人と話すことでストレスの解消に繋がり、精神的な病気の発症・再発を防げる可能性があります。スムーズな解決につながる場合も多いので、少しでも自分に異変を感じたのであれば早い段階で周りに相談しましょう。
自分だけでゴミの片付けが難しい場合は、手伝ってもらうのも1つの手段です。1人だけでやろうとすると挫折しやすいので、無理をせずに周りに頼りましょう。
周りに手伝ってもらうとスムーズにゴミを片付けられるため、効率的です。少しずつでもいいので、周囲の人間と協力して整理するように心がけましょう。
どうしても自分の力では片付けられない場合、業者に頼るとスムーズです。プロが複数人体制で作業してくれるので、自分で片付けるよりも早く済みます。
また、業者に依頼すると確実に改善されるのもメリットといえるでしょう。ゴミ屋敷に住んでいて病気を患っている人が、自分でゴミを片付けるのはかなり難しいです。
プロに依頼することでスムーズかつ確実にゴミを片付けてもらえます。
ゴミ屋敷に住んでいる人は心理的な病を抱えている場合が多く、放置しているとなかなか改善できません。ゴミ屋敷から早く抜け出したいのであれば、早期に心療内科や精神科を受診しましょう。
とはいえ、病気が治っても自分で処分するには手間や時間がかかってしまいます。自分で片付ける余裕がない場合は、不用品回収相談所にご連絡ください。
不用品回収相談所の加盟業者は、各市町村で一般廃棄物収集運搬業許可を取得している信頼性の高い業者のみが加盟しているので、安心して依頼できます。
無料での見積もりはもちろん、気軽な相談からでも可能です。ゴミ屋敷の問題をなかなか解決できずに悩んでいる場合は、ぜひお問い合わせください。